用途変更では、建物の「使い方」を変更するだけでなく、その建物が新しい用途でも安全に利用できるかを確認する必要があります。
そのためには、現在の建物がどのような構造になっているのか、部屋の配置や面積、避難経路、防火区画、階段や出入口の位置などを正確に把握しなければなりません。これらを確認するための基本資料となるのが図面です。
設計者は図面をもとに現行法令への適合性を確認し、必要に応じて改修内容を検討します。また、用途変更の確認申請を行う場合にも、現況を示す図面や改修後の計画図面の提出が求められます。
しかし、築年数の古い建物では、竣工図や確認申請図面が保管されていないことも少なくありません。また、図面が残っていても、その後の増改築によって現況と一致していないケースもあります。
このような場合は、現地調査や実測を行い、現在の建物の状態を反映した現況図を作成します。正確な現況図があれば、設計者は法令適合性を検討しやすくなり、用途変更の計画もスムーズに進めることができます。
用途変更を円滑に進めるためには、「図面があるかどうか」だけでなく、「図面が現在の建物と一致しているか」も重要なポイントです。計画を始める際は、まず図面の有無と内容を確認することをおすすめします。
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